昨日、会社帰りにスタバでコーヒーを飲んでいたら、突然、電気が薄暗くなりました。
Delight in the Nightというイベントのようです。CO2削減に貢献することが目的とのこと。
たまには良いものです。非日常の空間を楽しめました!
さて、今日は、メディアフラッグの中期経営計画をみていきます。
株式会社メディアフラッグは、流通支援事業を展開する企業です。
覆面調査・公開調査といった「リアルショップリサーチ」、ラウンダーによる店舗巡回やデモ販売などでのスポット人材派遣などの「リアルショップサポート」などで、店頭の販促支援を実現するサービスを提供しています。
メディアフラッグ HP
2017年12月期の業績は、売上高60.5億円、経常利益2.5億円です。
売上推移をみると、2015年12月期をピークに減少傾向に転じています。
それでは、今後の戦略について、2018年11月19日に発表された「中期経営計画 2019-2023」をみていきましょう。
2023年12月期の業績目標は、売上高180億円、営業利益20億円です。
2018年12月期と比較して、売上高は285.7%、営業利益は444.4%とする目標になっています。
なかなか思い切った目標設定ですね!
株式会社メディアフラッグ「中期経営計画 2019-2023」より筆者作成
メディアフラッグでは、セグメントを「HRソリューション」「IoTソリューション」「MRソリューション」の3つに分類しています。
株式会社メディアフラッグ「中期経営計画 2019-2023」P7
それぞれのセグメントの売上高は「HRソリューション」38億円、「IoTソリューション」15億円、「MRソリューション」10億円です(いずれも2018年12月期見込み)。
人材派遣や覆面調査などを行う「HRソリューション」の売上構成が60%程度ともっとも大きいことが分かります。
中期経営計画では、商号の変更が記載されています。
2019年4月1日よりインパクトホールディングス株式会社に社名が変更されます。
株式会社メディアフラッグ「中期経営計画 2019-2023」P4
『インパクト』という名称、どこからきているのかというと、「IoTソリューション」セグメントに掲載されている『impactTV』からだと推測できます。
株式会社メディアフラッグ「中期経営計画 2019-2023」P7
今後、『impactTV』が主力事業になると考えているのでしょう。
impactTV HP
『impactTV』は、デジタルサイネージを販売しています。
デジタルサイネージとは、ディスプレイなどの電子的な表示機器を使って情報を発信するメディアです。簡単に言うと、「電子看板」ですね。一般的な看板であれば、一度設置すると訴求内容を変えることは難しいですが、デジタルサイネージであればデータを入れ替えれば訴求内容をすぐに変えることができます。
現代の技術では、デジタルサイネージを見る人ごとに表示する内容を変えることが可能です。
駅などにある次世代自動販売機と同様の技術ですね。
acure HP。デジタルサイネージ型の自動販売機。お客様の年代や性別に応じて合った商品をオススメする。
話を『impactTV』に戻しましょう。
『impactTV』のデジタルサイネージPISTAは、広告を表示するだけでなく、人感センサーで情報を蓄積していきます。このデータを分析することで、マーケティングに活かすという流れです。
impactTV HP
実際の使用例はこちら。
impactTV HP
国内のデジタルサイネージ市場は2020年度まで拡大するといわれています。
ただし、2021年度には市場規模の縮小も読み取れます。
それまでにどこまでマーケットシェアを拡大できるか。ここ2年の営業活動が計画の成否を分けそうですね。
矢野経済研究所 プレスリリース「デジタルサイネージ市場に関する調査」