そろそろ忘年会の時期ですね。
忘年会って毎年開く必要があるのでしょうか。なんとなく、面倒に感じてしまいます。
さて、今日は、アルファクス・フード・システムの中期経営計画をみていきます。
株式会社アルファクス・フード・システムは、外食産業向けのシステム開発・販売事業を行う会社です。
飲食店経営管理システムや各種ASP基幹サービスなど、飲食店などの業務コストを削減するシステム関連サービスを提供するほか、セルフオーダーシステム「テーブルショット」などの機器販売も行っています。
株式会社AFSマーケティング HP
2017年9月期の業績は、売上高20.9億円、経常利益1.3億円です。
売上推移をみると、20億円前後で横ばいに推移していることがわかります。
売上高が横ばいのアルファクス・フード・システム。売上が安定しているのは良いことですが、一歩上の段階にいくためには新たな試みも必要です。
それでは、今後の戦略について、2018年11月16日に発表された「中期経営計画」をみていきましょう。
2021年9月期の業績目標は、売上高30億円、経常利益4.6億円です。
2018年9月期実績と比較して、売上高は47%増、経常利益は257%増の目標となっています。
株式会社アルファクス・フード・システム「中期経営計画」より筆者作成
アルファクス・フード・システムでは、主要販売先である外食市場の状況を以下のように考えています。
・消費者の節約志向は根強い
・食材価格の高騰
・少子高齢化を背景とした人手不足が深刻
・接客サービス向上意識の高まり
特に、人手不足については、中期経営計画のなかで何度も言及されています。
たしかに、弊社の近くの飲食店も、人手不足からランチ営業を停止しています。人手不足の影響は深刻です。
この人手不足に対応する手段として、アルファクス・フード・システムでは、2018年3月14日に『超コンパクトセルフレジ精算機「セルフショット」を圧倒的な低価格で4月より発売開始』とのプレスリリースを出しています。
株式会社アルファクス・フード・システム「プレスリリース」
「セルフショット」とは、客席に設置されたオーダーシステムとPOSレジを組み合わせたもの。お客さんは、まず客席で端末を使ってオーダー。その後、料理と一緒に伝票を受け取り、会計はセルフレジで行います。
株式会社アルファクス・フード・システム「プレスリリース」
最近、スーパーなどではセルフレジが一般的になってきましたが、飲食店ではみたことはありませんね。飲食店でセルフレジといえば、今までは券売機だけだった気がします。券売機が置かれているのは、ラーメン店、立ち食いそば、牛丼屋などの印象ですが、「セルフショット」でしたらもうセルフオーダー、セルフ会計の幅が広がる気がします。
ちなみに、アルファクス・フード・システムでは、この「セルフショット」について2018年5月15日に特許を出願しています。
余談ですが、政府は現在キャッシュレス化を進めています。
これが進めば、メニュー表のQRコードを自分のスマホで読み取るだけでオーダーされるだけでなく、決済も終わっているということができるかもしれません。この仕組みでしたら、メニュー表にQRコードを載せるだけで済み、特別なハードウェア投資は不要なので、中小飲食店も助かるだろうな。などと、将来の飲食店を想像してしまいました。
実際は、ひとつのQRコードでオーダーと決済という2つの情報を持たせるのは難しいのでしょうが。。
「セルフショット」を使えば、人件費も削減できるはずですよね。そうすれば、食材費にもっとお金を掛けられるはず。そうすれば、私たちももっと美味しい料理が楽しめるはずです。
そう考えると、楽しみが増えるシステムですね!