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物流シェアリング・エコノミーでBtoB物流の課題を解決 ~キユーソー流通システム 中期経営計画~

 

明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします!

 

新年一発目の中計はキユーソー流通システムです。

さっそく見ていきましょう。

 

 

キユーソー流通システムってどんな会社?

 

事業概要

株式会社キユーソー流通システムは、大手食品メーカーのキユーピーの子会社で、キユーピーグループの物流を一手に請け負っている運送会社です。

食品物流のあらゆる段階において、最適な物流サービスを提供。グループ以外にも積極的に営業展開しています。

 

 

業績の長期推移

2017年11月期の業績は、売上高1,597億円、経常利益50億円です。

近年は売上高が増加傾向にあることが読み取れます。

中期経営計画

 

前述のとおり、売上高・利益とも増加傾向にあるキユーソー流通システム。

一方、運送業界を取り巻く環境をみると、ドライバー不足、燃料費の高騰などが問題となっています。

 

それでは、今後の戦略について、2019年1月10日に発表された「中期経営計画」をみていきましょう。

 

 

2021年の業績目標

2021年11月期の業績目標は、営業収益1,760億円、営業利益53億円です。

2018年度と比較して、営業収益4.1%アップ、営業利益15.2%アップの目標となっています。

 

株式会社キユーソー流通システム「中期経営計画」より筆者作成

 

 

成長のタネ

キユーソー流通システムの中期経営計画には、「新領域の創出による成長」との項目がみられます。

具体的な内容の記述はありませんが、物流において、さらなる付加価値をつけられることが示唆されています。

 

新領域の創出による成長
・お客さまへの提案強化により、グループの成長機会を拡大していきます
① 付加価値物流の提案
② 「運ぶ」「届ける」の可能性拡大
③ 成長機会への投資

 

 

キユーソー流通システムの強みといえば、なんといっても、共同物流サービス(キユーソー便)でしょう。

共同物流サービスとは、複数のお客様の商品を共同配送するサービスです。スーパーやコンビニなどの大手であれば専用のトラックを使って配送することができますが、あまり物量がない場合は共同物流を使用する方が荷主にとってコスト削減に繋がります。

 

株式会社キユーソー流通システム HP

 

 

キユーソー便とは、全国の運送会社によるネットワーク『キユーソー創栄会』による配送システムです。全国への幹線輸送機能を有しています。

シェアリングエコノミーのようなビジネスモデルであるといえるでしょう。

 

株式会社キユーソー流通システム HP

 

 

さらに、トラックも進化しています。

今や、トラックは、1台のなかで冷凍・チルド・常温・加温のなかから最大3つの温度帯を設定でき、かつ、各温度帯の荷室レイアウトを決められるようです。このトラックは特許も取得しています。
これは感動的!

 

株式会社キユーソー流通システム HP

 

 

こうやってみてみると、単に物流といっても、中期経営計画「新領域の創出による成長」の可能性はまだまだありそうです。

 

 

さいごに

 

物流のシェアリングプラットフォームといえば、ラクスル株式会社のサービス『ハコベル』が思いつきますが、それ以前に、キユーソーが実現していたんですね!しかも1989年発足です。

 

ラクスル株式会社 HP

 

 

物流が必要なときにジャスト・イン・タイムでサービスを提供できる仕組み。

今後も成長が期待できそうですね!