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ニッチ家電から脱却しマス家電分野に進出 ~ツインバード工業 中期経営計画~

 

今年も仕事始めから早1週間。仕事へのエンジンもかかり始めたところですね。

私は、仕事以外も、ダイエットに取り組み始めたところです。目指せ△20キロ!笑

 

さて、今日は、ツインバード工業の中期経営計画をみていきましょう。

 

 

ツインバード工業ってどんな会社?

事業概要

ツインバード工業株式会社は、ジェネリック家電(機能を少なくして低価格を実現した家電)メーカーのひとつです。

「感動と快適さを提供する商品の開発」を経営戦略として、「ブランパン対応ホームベーカリー」や「着るラジオ」など大手メーカーにはないニッチな家電の企画・開発で知られています。

 

ツインバード工業株式会社 HP

 

 

業績の長期推移

2018年2月期の業績は、売上高131.6億円、経常利益1.1億円です。

売上推移は2008年度以降横ばい傾向、経常利益は近年、減少傾向にあることが読み取れます。

 

※2002~2006年までは連結、2007~2011までは単体、2012年以降は再び連結の数値である

※2014年は決算期変更により2013年3月26日~2014年2月28日までの11か月となっている

 

中期経営計画

 

売上高が伸び悩むツインバード工業。売上高や利益の拡大を図りたいところです。

それでは、今後の戦略について、2019年1月11日に発表された「中期経営計画」をみていきましょう。

 

 

2021年の業績目標

2021年2月期の業績目標は、売上高155億円、営業利益6億円です。

目標営業利益率3.9%は自社製品を売ってる会社としては少し低めでしょうか。

 

ツインバード工業株式会社「中期経営計画」より筆者作成

 

 

 

成長のタネ

「中期経営計画」には、3本の矢からなる成長戦略と、成長戦略実現のための重点施策6項目が掲載されています。ここでは、そのなかから成長のタネを探していきます。

 

1.ニッチ家電に特化したビジネスモデルからの変革

本中計には重点施策のひとつとして、「ニッチ家電に特化したビジネスモデルからの変革」が挙げられています。

 

ニッチ家電に特化したビジネスモデルからの変革

これまでのニッチ家電に特化したビジネスモデルから、より多くのお客様に求められる分野をターゲットとした製品展開をおこない(シェア)、その分野に投入する製品のシリーズ化を図り(シリーズ)、それらの製品を効率的に企画・開発・製造・販売する仕組みを作る(システム)の「3S戦略」を推進し、売上拡大とともに経営の安定化を図ります。

 

これはなかなか思い切った方向転換かと。

ツインバード工業といえば、「一緒に、つくる。お客様と。」というブランドプロミスのもと、お客様の声を聞きながらニッチな家電を企画・開発していました。

ホームページの右端にも「あったらいいな家電募集中」というバナーが置かれています。

 

ツインバード工業株式会社 HP

 

 

このようなニッチ家電という特徴を捨て、より多くのお客様に求められるマス家電に手を出していくようです。

ビジネスモデル自体の転換という面で、かなり思い切った試みといえるでしょう。

 

ニッチ家電だけで経営を安定化させていくには少し会社が大きくなりすぎたのかもしれませんね。

今後は、マス家電でも尖った商品を作ってくれることに期待です!

 

 

2.AIやIoT技術を活用したビジネスモデルの創造

もうひとつ、気になったのが、今流行りのAIやIoT技術の活用です。

 

AI や IoT 技術を活用したビジネスモデルの創造

2019 年度より「事業開発室」を設置し、AI や IoT 技術を取り入れた商品の企画・開発をおこなうとともに、新たなビジネスモデルの創造に向けてM&Aも含め取り組んでまいります。

 

個人的には、IoT家電はまだ未成熟な市場だと思っています。

実際、皆さまはIoT家電使っていますか?

私はまだほとんど使えていません。すべての家電について、スマホから操作できるようにしたい!

 

 

3.その他

その他の施策についてもざっくりと紹介していきます。

現在、単身世帯や核家族が増えているのはご存知のとおり。
ツインバード工業では、このような単独・少人数世帯向け白物家電を充実させていくようです。

 

単独・少人数世帯向け白物家電の拡充

冷凍冷蔵庫や洗濯機など白物家電のラインナップを拡充し、単独・少人数世帯向け家電市場をさらに開拓してまいります。

 

また、海外展開として、アジア市場に向けて美容製品を展開していくとのこと。

 

アジア向け日本製美容家電の展開

新潟県燕三条地域のものづくりの経営資源を活かし、日本企業の「安心・安全・信頼」のある高品質な製品を今後アジア市場でニーズの高まる美容市場に積極的に投入してまいります。

 

 

さいごに

 

ツインバード工業は、家電の他にも、FPSC(フリー・ピストン・スターリング・クーラー)という冷却システムを開発。2013 年には FPSCを搭載した冷蔵庫が国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」で採用されているようです。

 

ツインバード工業株式会社 FPSCグローバルサイト

 

 

今後は、「医療」「食品物流」「エネルギー」「計測」などの産業用分野や民生用分野へ応用を進めていくとのこと。こちらも楽しみな分野ですね。