今年ももう10月に入り、年末旅行のプランを立てる時期になりました。今年は、香港とスリランカに行ってきます!
さて、今日は、島忠の中期経営計画をみていきます。
株式会社島忠(しまちゅう)は、「住まいと暮らしのことなら何でもそろう」総合センターとして、多くの店舗でホームセンター売場と家具売場を展開している、日本の大手小売企業です。埼玉県さいたま市に本社を置いています。2016年現在、店舗数は58店舗を数え、主に首都圏と一部関西に進出しています。
株式会社島忠HPより
2017年8月期の業績は、売上高141,167百万円、経常利益10,766百万円です。
売上推移をみると、2014年8月期をピークに減少傾向に転じています。
2015年8月期以降、売上高が減少している島忠。どうにかして、売上や利益の減少に歯止めをかけたいところですね。
それでは、今後の戦略について、2018年10月12日に発表された「中期経営計画 2021」をみていきましょう。
2021年8月期の業績目標は、営業収入1,500億円、営業利益140億円です。
営業収入は横ばいに置きつつも、収益性を改善させる目標になっています。
株式会社島忠「中期経営計画 2021」より筆者作成
「中期経営計画 2021」には、業績改善のためのいくつかの施策が記載されていますが、そのなかで気になるものを「成長のタネ」としてみていきます。
個人的に気になるポイントはP13(下図)でしょうか。
株式会社島忠「中期経営計画 2021」P13
ホームセンターのなかに集客力の高いテナントを入れることで、ホームセンターへの送客を見込むようです。テナントは、「食品スーパー」「飲食」「クリーニング」「医療モール」「ペット」「フィットネス」「アパレル」「家電量販」など、来店頻度が高い業態を想定していることがわかります。
島忠では、これらのテナント出店にあたり、販売代理店やフランチャイジーとしても事業を実施していくようです。実際に、TSUTAYAのフランチャイジーとしてBOOK & CAFEを展開する予定です。
中計には、島忠が上記の集客力向上施策を取り組もうと考えるひとつの成功体験が掲載されていました。
下図は、ダイソー(百円均一ショップ)導入済み店と未導入店の客数の推移です。導入済み店の集客力が高くなっていることがわかります。
このような成功体験から、テナント(ショップ イン ショップ)の強化という戦略に至ったのではないでしょうか。
株式会社島忠「中期経営計画 2021」P14
島忠は、「ショップ イン ショップの強化による集客力向上」を成長のタネに、今後の業績アップを目指すことがわかりました。
自社の成功体験をもとに、今後の戦略を立てるという手法で説明されているので説得力がありましたね。
それでは今日も頑張っていきましょう!