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シェアリングデリバリーで再加速 ~夢の街創造委員会 中期経営計画~

 

今日は雨ですね。こんな日はランチにでかけるのも面倒です。
お気に入りのお店の料理を温かいまま持ってきてくれるサービスがあれば良いのに…

ということで、今日は、『出前館』を運営する夢の街創造委員会の中期経営計画をみていきましょう。

 

 

夢の街創造委員会ってどんな会社?

事業概要

夢の街創造委員会株式会社は、WEBサイトを介して主に食事などの宅配サービスを行う企業です。全国の出前デリバリー店にすぐ注文できる日本最大級の宅配ポータルサイト『出前館』の運営を行うほか、『仕入館』事業、通信販売事業なども手掛けています。

 

出前館HP

 

業績の長期推移

2018年8月期の業績は、売上高4,944百万円、経常利益798百万円です。

売上推移をみると、2002年以降、増収を続けています。

中期経営計画

 

今までも十分、成長を果たしてきた夢の街創造委員会。今後はさらにドライブをかけていくようです。

今後の戦略について、2018年10月11日に発表された「中期経営計画」をみていきましょう。

 

2021年の業績目標

中期経営計画最終年度の2021年8月期の業績目標は、売上高188億円、営業利益50億円です。

2016年8月期~2018年8月期の売上高増加率と比較して、2019年8月以降、増加率が加速度的に上がる計画です。まさに「夢」のある数値計画ですね!

 

夢の街創造委員会株式会社「中期経営計画」より筆者作成

 

成長のタネ

それでは、どのようにこの「夢」のある数値計画を実現していくかみていきましょう。

キーワードは「シェアリングエコノミー」です。

現在、「シェアリングエコノミー」が流行しているのはご存知の通り。代表的なものに、民泊の『Airbnb』やカーシェアリングの『タイムズ』などがあります。

夢の街創造委員会の『出前館』でも『シェアリングデリバリー®』と銘打って、デリバリー機能を持たない店舗でもデリバリーをできるサービスを開始しました。『Uber Eats』や『楽天デリバリー』と似たようなサービスとなっています。

 

夢の街創造委員会株式会社HP

 

『出前館』のビジネスモデルの素晴らしい点は、配達スタッフに新聞配達のバイクやスタッフを活用していること。地域の道路事情に詳しい配達スタッフがいることで、高い配達品質が望めます。

また、新聞配達業者側からみれば、バイクやスタッフの空き時間を有効活用できることになります。

まさに、注文者・飲食店・新聞配達会社がWin-Win-Winとなるビジネスモデルではないでしょうか。

 

さらに、今後『出前館』では飲食店以外の配達も伸ばしていくようで、実際に『メガネスーパー』と連携し、コンタクトレンズを2時間以内に届けるサービスも開始しています。

 

まとめ

 

弊社は、新宿駅から徒歩5分くらいの箇所にあるのですが、実際、毎日のように『Uber Eats』や『楽天デリバリー』をみます。市場として、今後伸びてくるのは間違えなさそうです。

 

今後、どの会社が覇権を握るのか。注目ですね!