ついにZOZOスーツを使った洋服が届きました。オーダーメイドのTシャツとか嬉しいものですね。残念ながらジーンズはあまり合わずに返品してしまいましたが、TシャツやYシャツはお気に入りです!前澤社長は、ZOZOスーツから撤退してしまうようなことを言っていますが、本当でしょうか。もっと育てて欲しいのに…
さて、今日は、インソースの中期経営計画をみていきます。
株式会社インソースは、2002年に研修サービスを提供する会社として設立されました。講師派遣型研修の他、公開講座、eラーニングやコンサルティングなどを手掛けています。
売上構成比をみると、『講師派遣型研修事業』が62.3%、『公開講座事業』が25.7%となっています。
株式会社インソース『中期経営計画「Road to Next 2021」』
2018年9月期の業績は、売上高45.4億円、経常利益9.3億円です。
急成長していることが読み取れます。
直近5年で売上高が2.7倍にまで成長しているインソース。今後も、拡大路線の手を緩めません。
今後の戦略について、2018年11月9日に発表された中期経営計画「Road to Next 2021」をみていきましょう。
2021年9月期の業績目標は、売上高87.5億円、営業利益17.5億円です。
中期経営計画3年間において、売上高、利益ともに20%/年以上の成長を目標としています。
株式会社インソース『中期経営計画「Road to Next 2021」』より筆者作成
まずは、インソースの市場占有率です。外部委託の研修(OFF-JT)市場は約3,480億円あり、そのなかのインソースのシェアは45億円(1.3%)と分析しています。そのため、まだまだ成長の余地があるようです。
株式会社インソース『中期経営計画「Road to Next 2021」』
テーマ別にみると、『講師派遣』では、「ロジカルシンキング」や「タイムマネジメント」といった生産性向上を目的とした研修、「ハラスメント」「メンタルヘルス」といった時事的な研修などが伸びています。
業種別では、人材不足が顕著な「製造業」「サービス業」「建築・不動産業」が伸びています。
株式会社インソース『中期経営計画「Road to Next 2021」』
次に『公開講座』もみていきましょう。特に伸びが大きいのが「AI関連研修」でなんと500%の伸び。
株式会社インソース『中期経営計画「Road to Next 2021」』
また、全国的に公開講座のポイント制回数券の「人材育成スマートパック」における「パック100」以上の販売が48.9%の伸びとのこと。このようなポイント制の販売方式は、最近良く見るようになりましたね。ちなみに、「パック100」を購入する場合195万円が必要です。
株式会社インソースHP
インソースでは、このような成長分野のコンテンツを充実させることで、顧客ニーズに対応しつつ成長していくようです。
また、直近の戦略として「人事総務に必要なサービス・コンテンツを全て提供する」としてます。
株式会社インソース『中期経営計画「Road to Next 2021」』
このサービス・コンテンツは、研修だけではありません。「人材紹介」「人材派遣」「コンサルティング」なども実施していきます。そのために、自社でも様々なツールを開発しているとのこと。
インソースは研修会社という立場上、取引相手は企業の人事部・総務部かと考えられます。この既に持つ営業ネットワークを活かし他の商品も販売するという方法は、実現可能性も高いでしょう。
株式会社インソース『中期経営計画「Road to Next 2021」』
インソースでは、中期経営計画を「OODAループ」で実行するとしています。OODAループ(ウーダループ)とは、Observe(観察)→Orient(状況判断)→Decide(意思決定)→Act(実行)の頭文字を取ったもの。現場や外部環境をみて、状況判断・意思決定を行い、実行に移すという方式です。これを高速で回すことにより、環境変化に対応し、新しいことに取り組む力の強化が図れます。
私も研修などをすることがあるのでわかりますが、研修の内容は日々のトピックに合わせながら変えていかなくてはなりません。このように商品が変えやすいからこそ、機動力を使って時流に適合した商品に変えていくということでしょう。
株式会社インソース『中期経営計画「Road to Next 2021」』