弊社は、今年、小規模事業者持続化補助金の採択を受けました。
先日、補助金の完了報告書を送ってスッキリしたので、ちょっと小規模事業者持続化補助金について調べてみました。
小規模事業者※が取り組む販路開拓等の取り組み対する補助金です。
補助金額は、原則50万円が上限。補助率は2/3です。
※小売業・卸売業・サービス業等で従業員数5人以下、製造業・運輸業・宿泊業等で従業員数20人以下の事業者
たとえば、商品を販売する際にチラシを配布する場合、チラシ配布に30万円かかるのであれば、20万円の補助金がでることになります。
小規模事業者持続化補助金を使うためには、まず、事業計画書を提出。その事業計画書が採択される必要があります。
それでは、小規模事業者補助金の効果について、小規模企業白書(2015年版)をもとにみていきたいと思います。
まずは、どのような取組みに補助金が使われているのかみていきましょう。
もっとも多いのは、「店舗の改装・改修等」となっています。
飲食店がトイレをきれいにし女性客を呼び込む取組み、小売店が店内にイートインコーナーを作る取組みなどが考えられます。
その他にも、「チラシ・カタログ等の作成・配布」「ホームページの作成・改良」「設備等の導入」などが多くなっています。
実際、効果もあがっているようです。
補助金活用による新たな取引先や顧客の獲得状況をみると、51.3%が「獲得した」としています。
また、売上についても「増加した」が35.0%、「増加する見込み」が54.5%となっています。合計すると実に89.5%が売上を増加させています。
小規模事業者は、販売促進への取組みが弱いと言われています。
ただ、結果をみると、販路開拓に取り組みさえすれば、売上を増やせることが証明できているのではないでしょうか。
同白書には、小規模事業者持続化補助金獲得のための事業計画の作成による小規模事業者の意識の変化もまとめられています。
「自社の強み・弱みが明らかになった」「新たな事業を企画できた」などの回答が50%超となっています。事業をやっていると、日々の業務に忙殺され、自社の強みってなんだろう?と見つめ直す時間が取れません。というよりも、客観的にみて強みであっても、自分からすれば当たり前のことすぎて、強みだと認識できないのです。
事業計画書の作成では、自社の強みを文章化する必要があります。すると、この強みを活かせばこんな事業も展開できるのでは?という新たなアイデアが降ってくるのです。
書類作成の中心は事業計画書の作成で、それ以外の書類は定型書類です。
事業計画書の作成についても、白紙から作成するのではなく、「強みを書く欄」「事業機会を書く欄」「経営方針を書く欄」などが定められているので、各項目を埋めていけばOK。実際、そんなに難しくありませんでした。
あと、事業計画書の作成にあたっては、地域の商工会や商工会議所が手伝ってくれます。商工会等のアドバイスを受けながら事業計画書を作るのも、新たな気付きが得られるので個人的には嬉しかったです!
事業を見直せるだけでなく、さらに採択されれば補助金ももらえる施策。
損はないので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?